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数字を疑い、バランスを信じる。現場監督が「耐震等級3」のその先に見ているもの。
リフォームの現場で壁を剥がした瞬間、あるいは古いお宅の床下に潜り、ライトで構造を照らした瞬間。
私たち現場監督は、言葉にできない「直感的な怖さ」を感じることがあります。
それは、単に木材が古いからではありません。
「この柱と梁の組み方、そしてこの細さ……。もし今、震度7の余震が連続して来たら、この一点にすべての荷重が集中して、一気にねじ切れてしまうのではないか」 そんな、物理的な限界点が見えてしまうからです。
益田の街に立つ既存住宅の多くは、現在の基準から見れば、あまりにも「一箇所に負担を強いる」作りになっています。
だからこそ、私たちは「耐震等級3」という数字をクリアするだけでは満足できないのです。

■ 「一箇所のスター選手」に頼らないチーム作り

大広建設では、新築全棟で「許容応力度計算(構造計算)」を実施します。
多くの会社が行う簡易的な「壁量計算」との決定的な違いは、「建物のバランスをミリ単位で解析できるか」にあります。
私たちは設計時、建物を「4スパン(区画)」ごとのブロックで捉えます。
「この区画の耐力が足りないからといって、隣の壁をめちゃくちゃ強くすればいい」という安易な考えはしません。
それでは、強い壁に力が集中し、そこから家が壊れてしまうからです。
柱一本、梁一本のサイズを検討し、家全体が「同じ歩幅」で地震を受け流す。
特定のスター選手(強い壁)に頼るのではなく、全員で重さを分かち合う「チームスポーツ」のような構造。
それこそが、私たちが追求する「計算上の数字ではない、実際の強さ」です。
■ 職人の手が納得する「安心の密度」

私たちの引いた図面を、形にするのは大工さんです。
最近の耐震設計は、金物の量も、ビスを打つ数も、昔とは比べものにならないほど過剰に見えるかもしれません。
しかし、現場で実際に手を動かす大工さんたちが、ふと漏らす言葉があります。
「これだけゴツい金物をつけて、このピッチ(間隔)でビスを打ち込めば、そりゃあビクともせんわな」
指定された長さのビスを、一分の狂いもなく正確な間隔で打ち込んでいく。
その「安心の密度」を、職人たちは手の感触で理解しています。
図面上の計算が、現場の確信に変わる。
この瞬間があって初めて、私たちは自信を持って「大丈夫です」とお伝えできるのです。
■ 30年後、笑顔で会い続けるために

耐震の話は専門用語が多く、お客様に100%理解していただくのは難しいかもしれません。
「等級3だから安心ですよ」と言うのは簡単です。
でも、私たちが本当にお伝えしたいのは、その数字を支えるための「執念」と「根拠」です。
私たちは不動産屋ではありません。
家を売って終わりではなく、建てた後も益田の街で、スーパーや行事で皆さんと顔を合わせる地元の人間です。
30年後、偶然お会いしたときに「あの時、しっかり構造を作ってくれて良かった」と笑顔で言い合えること。
その未来を守るために、私たちは今日も、見えない場所の「バランス」にこだわり続けます。

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大広建設(タイコウケンセツ) TEL:0856-22-1746
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島根県益田市高津6丁目1番18号
TEL 0856-22-1746
