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「呼吸する魔法瓶」を創る。C値0.5以下と換気が生み出す、淀みのない空気。

2026/07/28 お知らせ

 

 

 

断熱材を厚くし、UA値0.46という高い基準をクリアすることは、

いわば高性能な魔法瓶のボトルを用意することです。

しかし、その魔法瓶に目に見えないほどの小さな穴がいくつも空いていたらどうなるでしょうか。

私たちが「C値0.5以下」という、ハガキ半分にも満たない極限の気密性にこだわるのは、

単に熱を逃がさないためだけではありません。

家全体の空気を、計算通りに、そして美しく「入れ替える」ためです。

 

 

 

■ 穴の空いたストローでは、空気は吸えない

 

 

住宅には、法律で定められた「24時間換気」が義務付けられています。

大広建設では、シンプルでメンテナンス性の高い「第三種換気(排気のみを機械で行う方式)」を主に採用していますが、このシステムを正しく機能させるための絶対条件が「高い気密性」です。

これを、「穴の空いたストロー」で想像してみてください。

ストローの中ほどにいくつも穴が空いていたら、いくら強く吸い込んでも、コップの中の飲み物は口まで届きません。

穴から漏れた空気ばかりが入ってくるからです。

住まいも全く同じです。家のあちこちに隙間(C値が悪い状態)があると、換気扇を回しても、隙間の近くの空気だけが入れ替わり、本当に空気を動かしたい寝室の隅やクローゼットの中は淀んだままになってしまいます。

「C値0.5以下」という精度があるからこそ、空気の入り口(給気口)から出口(換気扇)まで、一本のストローのように淀みなく、新鮮な空気が家中を巡るのです。

 

 

 

■ 壁の中の「見えない敵」を封じ込める

 

 

高い気密性は、家の骨組みを守るための「盾」でもあります。

冬場、室内の暖かく湿った空気が隙間から壁の中に入り込むと、外気で冷やされた柱や梁の近くで「壁内結露」を引き起こします。

これは、構造材を腐らせ、家の寿命を根底から揺るがす最大の敵です。

私たちは、この湿気の侵入を「C値0.5以下」というバリアで物理的に遮断します。

木材を常に乾燥した状態に保つこと。

それが、世代を超えて受け継がれる強固な住まいを維持するための、最も誠実な方法だと考えています。

 

 

 

■ 職人の「腕」が、空気の質を決める

 

 

UA値(断熱)は計算で導き出せますが、C値(気密)は現場での「実測」でしか証明できません。

どれほど優れた設計図があっても、現場で腕を振るう大工たちの、

細かな隙間を一つひとつ埋めていく地道な手仕事がなければ、決して達成できない数字です。

大広建設では、すべての住まいで気密測定を実施します。

引き違い窓のような隙間が生じやすい箇所を避け、パッキンを枠に押し付ける「縦滑り出し窓」や「FIX窓」を効果的に組み合わせる設計。

そして、配管の貫通部一箇所にまで神経を研ぎ澄ます施工。

「良い家」とは、見えない場所まで手を抜かずに作り込まれた家のことです。

私たちが一分一厘の隙間に執着するのは、お客様がその家で過ごす何万時間というひとときを、

常に新鮮で、常に清らかな空気で満たしたい。

ただその一点のために、今日も現場で「隙間」と向き合い続けています。

 

 

 

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