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「『まだ壊さなくていい柱』を見極める。」――古い家が持つ、本当のポテンシャル。
フルリノベーションや大規模な改修工事を進める際、私たちは自分たちの手で現場の解体を行います。
壁や天井を取り払い、長年隠されていた建物の「骨組み」が目の前に現れたとき、
私たちがまず最初に行う重要な仕事があります。
それは、「どの木を残し、どこを補強し、どれを活かすか」をバカ正直に見極めることです。

■ 新しい木よりも頑丈な「昔の梁や柱」

築数十年が経過したお家を解体していると、
驚くほど立派な松や欅(ケヤキ)の巨大な梁(はり)や柱が出てくることがよくあります。
一見すると表面はホコリや煤(すす)で黒ずんで見えますが、表面を軽くカンナで削ってみると、
中からは締まり切った美しい木肌と、現代では手に入りにくいほどの頑丈な強度が顔を出します。
- 乾燥による強度:木材は数十年という年月をかけてじっくり乾燥することで、強度がどんどん増していく性質があります。
- 昔の職人の手仕事:複雑な継ぎ手や仕口(組み方)でがっしりと組み上げられた骨組みは、構造として非常に高いポテンシャルを秘めています。
こうした貴重な構造体を「古いから」という理由だけで重機で一気に壊し、
すべて新しい材料に置き換えてしまうのは、あまりにももったいないことです。
■ 「壊さない判断」ができる理由

一般的な解体専門業者さん任せの現場では、どうしても「図面通りに一律で解体する」作業になりがちです。
ですが、大広建設のように「自ら壊し、自ら造る」大工が現場に立つことで、
以下のようなミクロな見極めが可能になります。
- 「この柱はツヤも良く、しっかり家を支えているから絶対に削らず活かそう」
- 「ここは昔の無理な改修で傷んでいるから、解体後にしっかり新材で補強を抱かせよう」
解体しながら木の「癖」や「状態」を指先で確かめ、その家が持つ本来の強度を最大限に引き出す。
新しいものに一新することだけがリノベーションの正解ではありません。

古い家が刻んできた年月と素材の強さに敬意を払い、活かせる場所を極限まで見極めること。
見えなくなる構造の奥深くにこそ、私たちのバカ正直なものづくりのプライドが詰まっています。

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